例えば、一時期は流行った個人ドメインによる個人サイトの消滅などがあげられる。
が、そんな中、モバイルネットワークは独自の進化を遂げている。
実際にNTTはお菓子のおまけみたいなものとしてインターネット機能を持たせたのだが、意外にも発展してきている。
パソコンのインターネットはアメリカの軍用システムを民間に開放したので、最初は無秩序で何処と何処が繋がっているのかわからない。
攻撃に強い無数に張り巡らせた軍事システムの特徴が、民間に移ったとたんに誰もネットワークを把握できなくなってしまった。
しかし、それが今ではある程度まとまりつつある。
一方でモバイルのネットワークはiモードを見ると、iMenuがホームページとなっており、そこからドコモ公認のサービスページへしか繋がらないという、秩序あるものを理想としていることが伺える。
このドコモが作った基盤の上でネットワークを動く人が多数だったが、次第に個人サイトの勢力が伸ばしてくる。
携帯電話で何故インターネットを行うのか、それは誰にも見られないこと、いつでも手軽に出来ることである。
そのため、出会い系サイト、詐欺サイトなどが溢れ、今ではモバイルネットワークでのほとんどの情報が危険だと言っても過言ではない。
今ではあからさまな詐欺は見られないが、様々な手段を使って私たちを騙そうとしてくる。
例えば、裏アプリが有名である。★★★…と無数に並んだ★の中に当たりのリンクがあり、そこからアプリをダウンロードできる。
裏アプリの種類はFF5,6,7が携帯で出来る。ファミコンエミュレータのアプリなどがダウンロードできるようになっているが、ほとんどがダウンロードできない。
つまり全てハズレのリンクが張ってある。リンク先は大抵ランキングとなっており、その裏アプリを紹介しているサイトの評価が上がる。すると、訪問者が増え、またサイトの評価が上がる。サイトには広告が貼ってあるので、管理者はかなり儲かるという仕組みである。
次に懸賞サイト、ポイントサイトがある。結論から言うとこれらは出会い系サイトと繋がっており、懸賞に応募すると自動的に出会い系サイトに登録される仕組みになっている。
ポイントサイトは広告を見て登録すると、お金が貰えるものである。
登録直後に5000円などと本当にプレゼントされるが、換金可能金額が、1万円からとなっており、実際にそこまで貯めるのが難しくなっている。さらに換金しようとすると音信不通になることが多い。
このポイントサイトで紹介されているものは大抵、出会い系サイトであり、訳のわからないメールがたくさん届くようになる。
このように、投資0で儲けられるのがモバイルネットワークの常識である。真面目にやっている所もこんな状態では商売が成り立たないのでマイメニュー登録出来るように認めてもらうしかない。
今後の携帯にどのような価値があるのかは全く未知数であり、携帯に悪質サイトの巣窟がある以上、衰退の道を歩むように思える。
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